消化器癌におけるPD -1 / PD -L阻害:教訓とプリシジョン免疫療法への道

PD-1/PD-L blockade in gastrointestinal cancers: Lessons learned and the road toward precision immunotherapy.

Long J, et al.: J Hematol Oncol. 2017 Aug 3;10(1):146.

消化管悪性腫瘍は、発生率と死亡率が増加を続ける世界的に最も一般的な腫瘍である。外科的切除、化学療法、放射線療法および分子標的治療は、消化管悪性腫瘍の治療に著しい進歩をもたらしたが、今なお全生存率は低い。患者の転帰をより改善するには、新たな治療戦略が必要である。腫瘍の微小環境において、腫瘍細胞はPD-1/PD-Lの相互作用を介して宿主の免疫応答を免れ、T細胞および腫瘍浸潤リンパ球(tumor infiltrating lymphocyte)の機能を阻害しつつ、免疫抑制性の制御性T細胞の機能を高めることができる。PD-1/PD-L阻害は、免疫系の再プログラミングを可能にし、がん細胞を効率的に同定・殺傷する。近年、PD-1/PD-L阻害の有効性が多くの腫瘍で実証されており、腫瘍に対する汎用的な免疫療法となりうることが期待されている。本稿では、腫瘍におけるPD-1/PD-L異常の根底にあるシグナル伝達経路を概説し、消化管悪性腫瘍におけるPD-1/PD-L阻害剤の現在の臨床データを要約し、PD-1/PD-Lに関連したプリシジョン免疫療法への道について議論を展開する。PD-1/PD-L阻害薬のpreliminary dataは非常に期待できるもので、PD-1 / PD-L阻害薬を用いたプリシジョン免疫療法は、消化器がん治療の実行可能で重要な治療戦略となるであろう。

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