T 3およびT 4結腸癌患者の生存に対するD 3リンパ節郭清の影響

Impact of D3 lymph node dissection on survival for patients with T3 and T4 colon cancer.

Kotake K, et al.: Int J Colorectal Dis. 2014 Jul;29(7):847-52.

目的:結腸癌患者に対するD3リンパ節郭清の臨床的意義には議論がある。そこで、本研究は、結腸癌患者の生存に対するD3リンパ節郭清の影響を明らかにすることを目的とする。

方法:本試験は、日本において結腸直腸癌患者を前向きに登録した多施設データベースによる後ろ向きコホート研究である。治療の潜在的交絡因子の調整のために傾向スコア(PS)マッチング法を用いた。1985年から1994年の間にpT3およびpT4結腸癌の根治的結腸切除術を受けた10,098例の患者のコホートが同定された。全コホートからPSマッチしたペア3,425例を抽出した。主要評価項目は全生存期間(OS)とした。

結果:全コホートにおいて、D3リンパ節郭清を受けた患者群(D3群)とD2リンパ節郭清を受けた患者群(D2群)でOSに統計学的に有意な差が認められた(p = 0.00003)。 D3群vs. D2群のOSの推定ハザード比(HR)は0.827(95%信頼区間:0.757〜0.904)であった。マッチさせたコホートでは、OSにも有意な群間差があり(p = 0.0001)、OSの推定HRは0.814であった(95%信頼区間:0.734~0.904)。

  全コホートのOS
(n=10,098)
PSマッチしたペアのOS
(n=3,425)
p値
(D3群 vs. D2群)
p = 0.00003 0.0001
HR
(D3群 vs. D2群)
0.827
(95%CI:0.757〜0.904)
0.814
(95%CI:0.734~0.904)

結論:pT3およびpT4結腸癌のD3リンパ節郭清は、潜在的交絡因子を調整した後でも、大規模データベースにおける有意な生存期間の優位性と関連することが示された。本試験で得られた知見は、pT3およびpT4結腸癌の根治手術におけるD3リンパ節郭清の理論的根拠となる可能性がある。

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