結腸直腸癌の脳転移患者マネジメントを評価したシステマチックレビュー

A systematic review to assess the management of patients with cerebral metastases secondary to colorectal cancer.

Silva IL, et al.: Tech Coloproctol. 2017 Nov;21(11):847-852.

背景:結腸直腸癌が脳に転移することは非常に稀である。脳転移の発生率は1〜3%と推定されている。外科的および腫瘍学的進歩の結果として進行結腸直腸癌の改善された生存率を考えると、結腸直腸癌の脳転移の発生は今後数年間にわたり上昇すると予想される。本研究の目的は、結腸直腸癌脳転移患者の治療選択肢とそのアウトカムをシステマチックに検討することにある。

方法:検索語またはMESH headingsとして「colorectal」、 「cancer/carcinoma/adenocarcinoma」、 「cerebral」または「brain」かつ「metastases/metastasis」をPubMedおよびMedlineデータベースにて検索した。

結果:結腸直腸癌からの脳転移は原発巣後の平均28.3ヵ月後に診断された。診断後の生存期間中央値は5.3ヵ月であった。治療別の生存期間中央値は、手術(放射線療法の併用有無にかかわらない)10.3ヵ月、定位放射線手術6.4ヵ月、全脳放射線療法4.4ヵ月、ベストサポーティブケア1.8ヵ月あった。治療法にかかわらず、結腸直腸癌脳転移患者の1年全生存率は平均して約24%と推定された。

生存期間中央値(ALL) 5.3ヵ月
生存期間中央値(手術:放射線併用有無を問わない) 10.3ヵ月
生存期間中央値(定位放射線手術) 6.4ヵ月
生存期間中央値(全脳放射線療法) 4.4ヵ月
生存期間中央値(ベストサポーティブケア) 1.8ヵ月
1年全生存率 約24%

結論:直腸癌脳転移患者の予後は不良である。手術は生存率を増加させる可能性はあるものの、周術期放射線療法により追加のベネフィットが得られるかどうかはデータ不足であり検証できていない。さらなる腫瘍学的および外科的治療の役割と最もベネフィットを得られ得る症例を特定するために、今後さらなる研究が必要が必要とされる。また、脳転移リスクが高い患者を特定することは、将来の研究のもう1つの重要な分野といえるかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA