左側結腸癌および直腸癌からの大動脈周囲リンパ節転移の切除後の長期転帰

Long-term outcomes after resection of para-aortic lymph node metastasis from left-sided colon and rectal cancer.

Nakai N, et al.: Int J Colorectal Dis. 2017 Jul;32(7):999-1007.

目的:結腸直腸癌からの大動脈周囲リンパ節(PALN)転移はまれであり、しばしば手術適応とならない。しかし、選択患者における根治的切除は、より長い生存をもたらす可能性がある。本研究の目的は、同時PALN転移を伴う左側結腸癌または直腸癌の切除の長期転帰を評価することである。

方法:この研究には、2002年から2013年の間に根治目的で切除された2122例の左側結腸癌または直腸癌患者(PALN転移ありが30例、PALN転移なし2092例)が含まれていた。PALN転移患者における臨床病理学的特徴、切除の長期転帰、および術後生存不良に関連する要因を調査した。

結果:2122例のうち、下腸間膜動脈の根元にリンパ節転移を有した50例のうち16例(32.0%)がPALN転移を有した。 R0切除した18例、および切除しなかった12例の5年全生存率は、それぞれ29.1%および10.4%であった(p = 0.017)。 R0切除術を受けた患者の術後生存不良に関連する要因は、直腸癌患者におけるconversion therapyの存在、補助化学療法なし、癌胎児性抗原> 20 ng / mL、および側方リンパ節転移であった 。5年無再発生存率は14.8%であった。

  R0切除(n=18) R0切除なし(n=12)
5年生存率 29.1% 10.4%
5年無再発生存率 14.8%

結論:高頻度に再発が認められたが、PALN転移を伴う左側結腸癌または直腸癌に対するR0切除は、R1 / R2切除よりも長い生存期間と関連していた。さらに、R0群の5年全生存率はIV期で比較的良好であった。したがって、R0切除を実施した患者では化学療法単独と比較して生存期間を延長する可能性がある。

Nakai N, Int J Colorectal Dis, 2017, 結腸がん, 直腸がん, リンパ節転移, PALN,

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