pT2結腸癌患者のリンパ節郭清度が生存率に及ぼす影響

Influence of extent of lymph node dissection on survival for patients with pT2 colon cancer.

Kotake K, et al.: Int J Colorectal Dis. 2015 Jun;30(6):813-20.

目的:早期結腸癌に対するリンパ節郭清の最適な範囲は未だ定義されていない。本研究では、pT2 結腸癌患者の全生存期間(OS)に対するリンパ節郭清度の影響を評価した。

方法:大腸癌研究会の多施設登録システムからのデータを後ろ向きに検討した、リンパ節郭清の潜在的な交絡因子の調整のために傾向スコアマッチング法を使用した。 1995年から2004年の間にpT2 結腸癌に対する外科的切除を施行した1433例の患者から463例のマッチしたペアを抽出した。

結果:pT 2 結腸癌患者1433例のうち301例(21.0%)にリンパ節転移が認められた。このコホートにおいて、リンパ節転移に対する有意に独立したリスク因子はリンパ管浸潤と静脈浸潤であった。 D3またはD2リンパ節郭清を受けた患者は、傾向スコアをマッチさせたコホート(推定HR :0.85、95%CI:0.536-1.346、p = 0.484)、全コホート(HR :0.720、95%CI :0.492-1.052、p= 0.089)のいずれにおいてもOSに有意差を認めなかった。

  傾向スコアマッチコホート 全コホート
推定HR (95%CI) 0.85 (0.536-1.346) 0.720 (0.492-1.052)
p値  = 0.484 p= 0.089

結論:pT 2 結腸癌に対するD 3リンパ節郭清はOSを延長しなかった。 pT2 結腸癌に対してはD2リンパ節郭清が適切かもしれない。

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